2011年1月18日火曜日

外傷性門脈ガス血症の一例

前田 紀章 1)、清水 勧一朗 1)、石塚 理子 1)、長瀬 雅則 1)、高田 全希 2)、小沢 昌慶 2)、竹田 泰 2)
1)東京労災病院 放射線科、2)同 外科
症例は50代の男性。バイク事故にて骨盤骨折と左膝蓋骨折の診断で他院に入院中、同日夕刻より腹痛増悪しショック状態となり、翌朝当院紹介受診となった。
来院時、意識レベルJCS-1、KT 35.7℃、BP 92/83 ㎜Hg、P 127/min、腹部膨満と強い圧痛・反跳痛を認め、腸蠕動音は消失。腹部CT にてfree airと腸管気腫、広範な門脈内ガスを認めた。同日、開腹術にて腸間膜損傷と小腸穿孔・壊死を認め、同部位を切除した。

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