2011年1月18日火曜日

鍼灸針の迷入による頚髄損傷の一例

桂 正樹 1)、白水 一郎 1)、風岡 純一 1)、平塚 真生子 1)、野田 正信 1)、深谷 春介 2)、中川 大地 2)、楚良 繁雄 2)、森田 明夫 2)、町田 徹 1)
1)NTT 東日本関東病院 放射線部、2)同 脳神経外科
症例は40歳代男性。元来肩凝りが強かった。受診1週間前より左後頭部の痛みがあり、鍼灸院で同部位の鍼治療及びマッサージを受けた。この時鍼がなかなか抜けず、折れたような音がした。治療後より左奥歯から左頬に刺すような痛みがあり、歯科を受診したが明らかな異常は指摘されなかった。頚部を伸展・回転させると左顔面の痛みが増悪し、また右下腿が温かく感じるのに気づいたため、当院神経内科を受診した。

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